Hello!! ALICE

地域での生活環境は、近年めまぐるしく変化しており、子供達、家族、夫婦、高齢者の方などとの関係を融和ではなく、分裂の方向へ導いているように感じます。

子供達はゲームやパソコンやメールによる孤立化、年輩者の方との世代間のギャップによる軋轢、主婦と夫の役割分担とも言えない役割分裂、家族達が集まる団らんの場にあるような家族意識の欠如、近隣との融和意識の欠如など、それは社会全体に及び、今や家族や地域が親しみ合うコミュニティともいえる環境が崩れて行くばかりです。

そのような傾向が進む中、様々な社会問題も浮上してきています。子育てや家事の精神的負担による様々な心の病、犯罪の低年齢化、青年期までの精神的成長の未発達。社会不安。国際危機不安。不安定な人間関係。凶悪事件。環境破壊。飢餓。自然災害。このまま行くと、地球すら壊れてしまいそうな勢いを感じます。

アリスでは、この様な問題は全て、人々の一人一人から始まっていて、その最小形態が対人関係であり、その最も中心に位置するのが夫婦関係、そして家族になり、お互いの家族との親類関係、そして、地域での家族間同士の地域コミュニティ、その広がりが社会を構成し、国家、世界へと広がっていくものと考えています。

集団意識と呼ばれる、集団がもつ意識は、その集団を構成する人たちの意識が、個人から小さな集団、大きな集団と広がっていくものです。政治などを見ていても政党などの集合意識が大きな役割を果たしています。このように家族の意識、地域社会の意識などもその集団を構成する人たちの意識にかかってきているのです。地域であらゆる事を共有するコミュニティが、お互いに大切なものも共有して協力し合う事ができるようになれば、お互いの価値観を超えて、お互いに大切なものという誰もに共通すること(普遍性)を育てることができるはずと言うのがアリスの考えです。

その大切なものというのは、お互いを無条件に愛おしみ慈しむ、人間の持つ素晴らしい本質です。

その本質を地域で育て、その地域の融合意識(同じ事を感じ合う意識)として共有し、他の地域ともその意識で繋がり、国家、世界へと広げていこうというものです。

子供達は生まれたときから、その地域の生活文化に触れ育ちます。そして、多くの場合、最初に触れ、最も影響される生活文化は家庭です。子供にとっては母親であり、父親であり、又は、その環境でその子達を見守る人たちです。そして、その家庭の平和を司る基本はお互いを無条件に愛おしみ慈しむということです。

アリスプロジェクトは、その子供達の生活文化の中心的存在である主婦、すなわちお母さん達が本来のお母さん達の無条件の愛で生活できるように、あらゆる面で応援して行くことが大切と考えています。それは、生きる力あふれる子供達にとって様々な生活文化を経験しながら、愛されている実感を一生涯持ち続け成長し、お互いを無条件に愛おしみ慈しむ、人間の持つ素晴らしい本質で生きていける大切な要素となると考えています。

その、大きなプロジェクトの柱として、地域コミュニティによる子育てや家事支援を考えているのがアリスプロジェクトです。

地域には多くの年輩者の方がいらっしゃいます。アリスプロジェクトは、様々な経験をされた先輩達がそのコミュニティの中心となり、地域全体で家庭生活のサポートをしていこうというものです。

それは、お互いの生活文化を交流するような感覚でのコミュニティであり、委託、依存や主従関係ではありません。お互いが自由に交流する仕組みを構築し、主婦であるお母さんが子育てや家事などの不安を、年輩者が知恵とお互いを無条件に愛おしみ慈しむ気持ちで、ただ単に受け止めようと言うものです。その結果が、子供達と一緒に遊ぶ、家事を一緒に手伝い、色々なことを話しあい、地域で親しみあうという、昭和30年代の地域コミュニティの再現のようになるというものです。

このプロジェクトは、口で言うほど簡単なものではありませんが、当初より基本的な相互理解と、融合意識を形成することによって、その実現をシステムとして構成することが可能で、現在取り組んでいます。

いつでも気軽に、地域の方に子供と遊んでもらったり、疲れたときには家事も手伝ってもらえる、地域の人間関係の問題も、アリスに参加する年輩者がお互いに無条件に愛おしみ慈しむ気持ちで家族のように解決する。そんな生活環境を地域で構築していこうとするプロジェクトです。

日本は高年齢化社会を迎えたことによって、高齢者の方の社会的役割が重要となってきました。その高齢者の方の成熟した知恵を社会に生かすことで、世代間の理解と調和が生まれ、行政の年金や保険制度の根本的な理念を実現し、その制度の有効性と価値の国民的認識を育てることができます。アリスはこの考えのもとに、行政機関と連結して、全国的な取り組みを行っていこうと考えています。

アリスは日本が世界に誇るコミュニティを実現した国として、その他の国の生活文化との交流を推進して行きたいと考えています。お互いの国の生活文化を交換しあい、交流し、豊かなコミュニティ作りにお互いに貢献していくことによって、それが世界に広がっていくことを大きな目的としています。アリスは国際生活文化交流協会の英語略です。その名前の通り、あらゆる国が豊かな地域のコミュニティのような関係になり、お互いを無条件に愛おしみ慈しむ気持ちで協力し合える世界の姿を描いています。

アリスでは、現在試験的に、日本国内の約20万人の主婦および12,000人のオピニオンリーダーと、交流や情報交換を行いながら、輸入生活雑貨、輸入食文化、海外旅行、留学、英語学習、輸入住宅などの外国の生活文化を共通の素材として、お母さんでもある国内外の主婦達の生活についての情報交換などを人的交流を通じて推進しています。

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